「彼氏とはキスまで?」


「触んなっ」


「触んないから教えて」


ピタッと撫でる手をとめて、真剣な顔をして聞いてきた。


「キスまで?」


「…さぁね」


「また、はぐらかすー」


はぐらかして何が悪いのよ。


慧からちょっと離れて、歩いた。

もう帰りたいんだけど。


「ジェットコースター乗って、テキトーに歩いて色々と食べよっか」


「帰……る…っ」


あれ…何か立てない。
ちょっと気持ち悪い。


「エンジェル?」


その場で座り込むあたしの背中を撫でて、心配してくる慧。