翌朝、水を飲んで大学に向かう。


コンビニで、コーヒーと飴を買う。


｢千亜っ、おはよう｣


｢おはよう｣


愛奈はあたしの背中を叩いて、嬉しそうに歩く。


｢昨日は、どうだった？｣


｢あのね…指輪もらったぁ｣


｢よかったじゃん！｣


｢うん、ありがと～｣


指輪…か。
あのバカ男を思い出した。


エンジェル…ね。


｢千亜は？椿とは、どうだった？｣


｢…愛奈が彼氏んとこ行ってすぐに、あたしも帰った｣


椿なんて、本当に嫌いだ。

あ、慧ってやつも。


皆、あたしをからかうんだ。

だから嫌い。