「しっかし、さっきのバッグを顔面にって…痛いなぁ、あれは」


「見てたの…」


「ああ。そんで、走ってったから追いかけて…あーなった」


笑う顔は、幼い感じがした。


あたしより年上みたいだけど、幼いって感じがする。


「助けたお礼として…おごって?」


「…まぁ、いいけど」


助けてって言ってないけど、でも助かったし…頭がこんがらがる。


「んじゃ、あそこの居酒屋」


近っ。歩けば5歩くらい近い距離。


古びてはいるが、お客は結構いるみたいだ。