やるの気ない店員にパフェを頼んで携帯の画面を見つめた。


「千亜って彼氏いないんだろ?」


「だから?」


「俺とー…」


「愛奈、気分悪いんだけど」


隣に座って、椿と同じくはしゃぐ愛奈に言った。


笑いながら、あたしの頭を撫でる。


「彼氏作ったら?」


「…愛奈は?」


「あ、言い忘れてた。彼氏できたっ」


…彼氏?


椿のこと好きなんじゃ?

もしかして、あたしの勘違い?

あたしの耳元で囁いてきた。


「椿のこと、ちょっ………とは好きだったのかも。でも、うざったいなぁって」


勘違いじゃなかったけど、彼氏ができたんだ。