「うぁい…か。今度から…ま、真似しよっ…ハハハッ!」


「本当に殴る」


「もー…そんなに怒らなくても。ほら入ろ」


手を引っ張られながら、中に入ると…意外に綺麗。


中は結構広くて、自由な感じがした。


壁紙も、全部…真っ白。


だから、自由だって思ったのかも。


「ん…?誰かいる」


本当だ。

ピンクのサンダルがあった。


…女?


リビングに行くと、ソファーに寝そべる女がいた。


「千依、勝手に入ってくんなよ」


「勝手にじゃないから。お邪魔しますって言ったもん」


髪は、真っ赤に近い。
ルージュとか…ベタベタ。


マスカラ…やめたほうがいい。