薫の口から漏れる艶やかな吐息。十分に慣らさず、薫の中に入る。

「……っく……」

「緩めて頂けますか?」

「むりや、り入れ……るなよっ!」

痛みに顔を歪め、息も絶え絶えに反抗してくる薫。

「優しくして欲しい? 快楽が欲しい?」

「……え?」

薫が潤んだ瞳で見上げる。

「快楽が欲しいなら跪け」

「そ……なっ」

薫の瞳に一瞬、迷いが生じる。
痛みから逃れられるなら……と言う迷いだ。

そんな薫に向かって冷笑し、追い討ちをかける。

「快楽が欲しいなら……さぁ、跪いて快楽を乞え!」