銀次が本気になった女ねぇ……。

目の前に座る結衣ちゃんを遠慮なく見つめた。


綺麗な黒髪に透き通るような白い肌。
いかにも、清楚でマジメ、という雰囲気が漂っている。

俺を近付かせたくないという銀次の気持ちも分かる気がするな…。なんというか、世界が違う。


しっかし…今まで銀次が相手にしてきた女とは真逆のタイプだな…。

ホントにうまくいってんだろうか…。



「ねぇ結衣ちゃん。銀次とどうなの？」

「どう、と言いますと…？」

「いや、うまくいってんのかなーって。銀次と付き合うと大変でしょ？嫌にならない？」

アイツは自己中だ。自分が一番、という性格だし。2人のタイプも全然違うように見える。



俺の疑問に結衣ちゃんは「そんなことないです」と表情を変えないまま、冷静に返した。