「ねっさっきの監視員のお兄さんかっこよくなかった!?」

海の中に入って、波に揺られながら夏の海に浸っていると、後ろからヒーちゃんが私の浮輪叩いた。

「え?」

くるっと向きを変えて向かい合わせになると、少し化粧が崩れたヒーちゃん。


「ライン滲んでるよ〜?ウォータープルーフ使わなかったでしょ」
「げーやっぱり?」

「あとで強力なウォータープルーフのライン貸してあげるよー」

「わっ助かる!・・・じゃなくて!さっきの監視員さんの話!」


バシャバシャと暴れるから、海水が顔におもいっきりかかる。


「も〜暴れないでよ〜。それに一瞬しか見なかったし、サングラスしてたじゃーん」

・・・

確かに笑顔を見た時は、一瞬だけど時が止まったみたいだったけど・・・。

「いーや!あれは絶対イケメンと見たね!」