次の日の営業中、


僕宛てに店に一本の電話が入った。


由香かもしれない。


その期待は見事に外れ、
なんと、


早紀の友人のミクからだった。


早紀とミクは幼なじみで


一緒に暮らしている


ルームメイトでもある存在だ。


電話にでるとミクが震えながら、


[早紀が、早紀が死んだ…どうしよう…]


受話器越しの震えがつたわるのを感じながらも、


[今、そっちに行くから、とにかく落ち着いて…]


早紀の家はタクシーで


約8分ぐらいの、
わりと近いところにある。

ミクはよく彼氏の家にとまるので、


居ない時が多い


前にその時、
一度だけお邪魔した事があり


場所は知っていた。