いつも歩いている廊下が逃げ道もない最悪の場所になるなんて

まったく俺は転校そうそうついてないな

構えながらそんなことを考えていた
迂濶に手が出せない
相手が何なのか何をしてくるのかわからない恐怖、ケンカもろくにしたことないが新鮮な感じでわくわくしている自分もいた
そのときだった、狐が青白く光ると周りの植木ばち、ゴミ箱などがとんできた

「念力的なやつかよ!」

叩き落とすのがやっとなくらいの量が次々にとんできた
がんばった、だけど一つだけ花壇がかたにあたった
「もう怒った、生きてんだか死んでんのか知らねぇけど殺す」

勢いをつけておもいっきり顔めがけてほうきで殴った

だけど透けて当たらず壁を叩いてしまった

「なんだ!?突進してきた時は触れたのに」

今は触れない、何回試しても触れなかった

すると後ろから華音先輩の声が聞こえた

「真実くん、みんないどうできるわ。」

馬鹿だった、後ろをみた瞬間、首もとを噛みつかれ壁にたたきつけられた。

あれ、おかしいな痛くないぞ
ホントに痛くない
後ろを見ると俺が倒れていた

俺が倒れてる?
じゃあ俺は死んだのか?

よく見ると三本の糸で体と体が繋がっていた

いったいなにがどうなってんだ