「あんたね、そこは一緒に戦うじゃなくて俺が守ってやるぐらいのこと言えないわけ?!」


「言ったよ。でも、のんがそれじゃイヤだって言うんだ。

だから、俺はのんが助けを求めてきたときに一番に力になれるように、のんのとなりにいる。」


のんを助けるのは俺だ、なんて、俺のエゴ以外のなにものでもない。

でも、そうでありたい。




「そっか。ならよかった。

もし何も考えてなかったら、即刻処刑だった。」



そーか。そりゃそうだよな。

俺のせいでのんがいじめられてるってのに、俺が何も考えてなかったら、それは処刑に値する。

鈴の考えは間違ってない。


悪いのは、こんなくだらないことにのんを巻き込んでしまった俺。