「よぉ。凌斗。」

「鈴?!」


カウンターから通じるドアに寄りかかってる我が姉サマ。



もしや、揉め事の原因はお前か?!


鈴、喧嘩売られやすいからなー。

そーかそーか俺が原因じゃなかったんだな。


と、ちょっとだけ現実逃避。




「カウンターで揉めてたみたいだけど、
何かあったー?」



「…チッ お前の元カノが、愛しの凌チャンに会いに来てたみたいだけど?」



…やっぱりあいつですよね。

現実逃避はものの10秒で強制終了されてしまった。



「…ごめんなさい。」



とりあえず謝っとく。

鈴はキレると怖えーから。