「今すぐ~?」 「今すぐ!」 うーん。どうしよう。 俺たちの周りを囲む野次馬は、みんな詩織の取り巻き。 こいつらの中から選ぶわけにはいかない。 こいつらも詩織と同じような奴らばっかだろうし。 …お?あの子は?? そんなとき、俺の目に、興味なさげにこちらを一瞥する、可愛い子が映った。 つまらなそうに俺たちの横を通りすぎようとしてる。 …あの子に決ーめた。