「冗談だって!てかお前スキがありすぎ!」
「?」
何を言ってるか分からない。
「だーかーらー、男にノコノコついてっちゃダメなの!」
それって木村君の事?
先生も同じ事してるのに…
「お前、春からいったい何回俺に助けられてるって思ってんだよー。」
助けたってなんだろう。
そういえば、いつもあたしが男の子の話していると邪魔してくるけど…。
「まぁ、お前は分かんなくていいけど。」
と苦笑いしなからに先生は
あたしの頭を優しく撫でた。
こうされると、何だかどうでもよくなった。
「そういえば先生、用事ってなんですか?」
あぁそうだったと先生は思い出したように言うと、
「放課後、倉木先生がお呼びだよ。」
と言った。