───!…ちゃん!

結衣ちゃーん!」



「っへ!?」


「へ?じゃなくて、もう終わったよ!」


あたし何やってるんだろ。


周りにはもうあたし達以外
誰もいなかった。





あんなに近くで、

あんな笑顔を向けられて…





心臓が止まるかと思った。





先生どうしよう?


先生を見るだけで、

心が苦しくなる。



ねぇ、どうしよう?


あたしだけの笑顔じゃないと思うと、


どうしようもなく泣きたくなった。



あたし、いつからこんなに好きになったんだろう。


顔?

ううん。


もっと違うもの…






「行こ。」


「…うん。」




あたし達は部屋をあとにした。