自分の顔がどんどん赤くなるのが分かる。


なおも視線を先生は離してくれない。


どうしよう!


口を両手で押さえているとこちらへ先生がやってきた。


「っ……。」


近くに来た先生は、あたしの座っているパイプ椅子の背もたれに手を置く。



「岡田、熱か?」


近い…。


「体調悪かったら保健室…」


「だっ!大丈夫です!」


変な誤解をされても困る。


あたしは口にあった手を振り払って、


「ほんとに大丈夫です。」


と笑う。



「そうか。」


そして、口角だけを上げて笑う先生にドキッとした。