はぁ…こんなときに…
でも、こいつに危害をくわえるわけには…
あ゛ー!!

そんなことを考えていると警察署に着いたようだ…


「君、家の電話番号を教えなさい
親御さんに来てもらうから」

親…そんなもん俺達には…

俺が黙っているといきなりさっきの警官が怒りだした

「おい!!早く言えよ!!こっちだっていつまでもてめぇにかまってる暇はねぇんだよ!!」

いきなり大声を出したから回りにチラホラいた警官達が俺の存在に気づいた

(おい!!あれ晶さんじゃないか!?)
(え!?なんで晶様がこんなとこにいらっしゃるの?!)
(もしかしてアイツ連行して来たのか??!)
(アイツはバカか!!首飛ぶぞ!!)

そんなコソコソ声が聞こえてきた
すると…

「おい、どうした」

奥から50近い警官がでてきた
するとそいつは俺を見るなり目を見開いて駆け寄ってきた

「晶さん!!何故にこのような所へ?!」

「三田か、今俺は急いでるんだ!早くこの手錠外せ!!」

「おい!!お前三田さんに向かってなんて態度なんだ!!」

「おい!!神田!!この御方にそんな言葉使いするんじゃない!!」

「なんでですか三田さん、こいつ何なんですか??」

「はははっ、こいつ本当に俺のこと知らねぇんだな(笑)警官には珍しいな
説明してやりたいのは山々なんだか俺は今急いでるんだ、だから三田、こいつによく教えとけ」

「何か…あったのですか?」

「躪が…」

「躪さんに何か!?」

「すまん、国家機密だ…」

「そうですか…私達にできることがありましたらいつでも言ってください」

「わかった、ありがとうな三田」

そう言って俺はまた躪を探しに走り出した――

「三田さん、アイツは…?」

「あの方は…」

そう…俺は…










「…国家裏工作員…

スパイ・暗殺…なんだってこなすエキスパートだ…」




裏工作員