僕は優しい風の吹く街に



ずっといた。



今日もまた、日が落ちて夜になる。



懐かしいなぁ。



あそこはいつも君と待ち合わせてたね。



思い出すと辛くて辛くてたまらないから



僕は避けてしまう。



これってやっぱり遠回りなのかな。



街の灯りがまたひとつ増える。



そのたびに僕は立ち止まっていた。