オレらの話をコッソリ聞いてたのか、別のツレが、後ろから突然オレの肩をたたく。


「おっす、タクミん。昨日とえらいテンション違うねぇ」


「別にぃ。あ~、気分転換してぇ」


「気分転換といえば、オレさっき可愛い~子と喋っちゃった。財布出した時にオレの落とした定期拾ってくれてさ」


「ほ~。駅で?」


「いや、今そこで」


ヤツが親指をクイッと向けた方向には、


…風ちゃんらしき人物が、いた。





…れ、れれ?


ミコのアレ、再現できたんだ?