「タクミ、な~にヘコんでんだよ。そんな女の一人や二人に無視されたぐらいでさー。オマエらしくないじゃん」


朝の登校時間、ツレがオレ肩に腕を回し、じゃれてくる。


「これから一緒にやってくのにさぁ、あの態度はないよなー。あ~、やる気でねぇや」


「元はと言えば、悪いのはタクミだろ。だからあーいう純情系を騙すなつったんだよ」


ツレに昨日一連の話をした。


昨日、あの後風ちゃんは、オレとは一切目を合わせなかった…。


怒ってるというか…、何か悲しそうな目をしてた。


オレが話しかけても、頷くか首を横に振るだけ。


…何なんだよ。