お店に入って10分以上経って、ようやく席についた。
「はぁ~~…店の選択ミスった…」
大ちゃんが机に突っ伏しながら言った。
「大ちゃんをこんな風に扱える人、初めて見たかも。」
うなだれる大ちゃんを見て、思わず笑ってしまう。
不良丸出しの大ちゃんが頭の上がらない人間なんて、奈月さんと太郎さんぐらいじゃないかな…
「…そういえば、奈月さんと太郎さんって…」
「結婚してるよ。奈月さん、お腹に赤ちゃんいるし。」
突っ伏したまま言った大ちゃんに、私は思わず目を見張った。
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