「奈月ー?お客か?」



お店の奥からそんな声がした。



ひょっこりと現れたのは、背の高いお兄さん。


20代後半ぐらいかな?




お兄さんは大ちゃんを見るなり顔色を変えた。



「お前…大地ィィィ!!!また奈月をナンパしに来よったな!?」


「違います違います違いますっっ!!!!誤解ですって!!!!」



大ちゃんが顔色を変えて私の後ろに回った。



女の子を盾にするなんて信じられないっ!!!




ていうか、ナンパって…