妖しく輝く大きな瞳の奥で、妖しい悪魔が姿をあらわした。

だが。

一番近くにいる宏太で冴え、それに。

…気付くことはない。


愛理沙は誰が見ても誰が聞いても可愛らしく、優しい艶のある声だ。




「行こっか」

「ええ♪」



1ヶ月振りのストレ-トな長い髪と。赤いカチュ-シャは、清楚な印象を強めた。



淡い日差しの中をふたりは手も握らず。

ただ。

つかず離れずの距離感で廊下を渡る。


誰もふたりを疑う素振りはなかった。



掲示板に貼った写真の犯人がふたりだとは誰も思わない。






ふたりは幸運を手につけた。



教室に入ると自分達を入れ七人だった。