翌朝。



「なんだよこれ!」
「うわ~すげえ」
「やっぱさマヤさんて噂通りなんだ」
「ショックだよなぁおれさねらってたのに」

「ば~か」



がやがやと賑わう掲示板の前。



マヤが心配で一哉達はマヤの家の玄関前まで来ていた。

まだ誰一人、愛理沙か宏太が望むタ-ゲットは来ていない。



「さて…」



愛理沙は呟きゆっくりとトイレの個室の鍵をかけた。

足を組んで座ったまま携帯電話を取り出し、耳に当てた。

1コ-ル2コ-ルとつづき。



7回目でようやく相手は電話越しに声を掛けた。