「先生」

「なんだ」

「あ…携帯渡します」

「うん?」

「でも…」



オレは廊下を走り夏美にぶつかった。

「なっ謝りなさいよって一哉?」

「…夏美ちゃん…たすけて…オレをたすけて」

「…一哉…」

夏美を困らせたままオレは頬を濡らした。