彼は…二股をした。


だけどそれは断れなかったからじゃない。

あたしの親友の方が可愛くて、綺麗で、本当に美人で。

あたしは彼と友達じゃなかったら彼とは付き合えなかった。
そんな気がした。

「だからね先生?」

「うん」


「間が差しただけなんだよ…あたしも……彼も………絶対そうなんだよ…」



どうしよう震える。



先生にしがみつくなんてそんなこと。




できない。