「あたしと彼は友達で、彼はずっとあたしを好きだったらしいんです」
「“らしい”?」
「はい あたし気付かなくて、てか!あたしは彼は一番の友達でしたからそんな」

「─感情はない」

頷いて、彼と学校の帰りが偶然重なった日を伝えた。

彼はサッカ-部で。あたし自身は委員会でその日は遅くなった。

彼が“送ってゆくよ”と言った時から変だった。
いつもと違った。

「だけど彼はその時にあたしの親友に告白されてて、一度は振ったって言ってたんですけど、付き合ってる間に彼女とも付き合い始めたんで、あたしは許せなかった」