変な時間が流れた。

担任はやっぱりどこをみても担任のままだった。



「今日さ雷雨だったって知らなかったと思うか?」



「ごほっ」




「大丈夫か?」


「不意過ぎます!」




「ごめん」




“ごめん”


ああ言えちゃうんだ。

こんなに簡単なことを元彼は言えなかったんだ。



 ずきっ



一瞬だけむせった牲で。

元彼との嫌な記憶が浮かんだ。



先生の牲だ。
だから。
責任とって話を聞いてよ。



 ぐいっ