あたしにはやっぱり内緒に出来ないこともあるなと思った。



夏海やみんなにちゃんと真実を伝えようと思う。


明日になればわかってしまうから。
その前に言おうと思う。



 ガラッ

教室に入るとやっぱり何人かの視線がおかしかった。

「沙宏?準備はいい?」

「はいっ!」



 ばさっばさっ



教室に突風と何かが飛ばされた。



「なにこ「ふっ!?」誰だ!くっくだらねぇ!!!」




あたしは一哉に目隠しをされて、響く大声にどきどきした。



「かず…」


 ぎゅっ



「オレは…」



一哉があたしを抱き抱えて、腰に手を回したまま。


「オレはずっと!マヤちゃんのことがすきだ!」


 ドクンッ


(えっ待って一哉が…)



目隠しされたままのあたしに一哉は腰を掴んだまま叫ぶ。


教室中に彼の叫び声が聞こえた。