タッタ

「あっ!あんな所に…はぁっはぁっ」



携帯を発見し、あたしはランプに携帯電話の釦を押した。


耳に当てて背筋がゾクっとした。


《写真ばらまくから》


「え?!なに?」

 タッタッタ

 びくっ!!



「あれ?マヤちゃん!」

「あっはは…」

「どうした~そんな場所で、あっ!間違えたんだ!?」



「えっあ!ちっ違うの!あははなんでもないよ夏海ちゃん」

「そう?なら教室行こうよ探しちゃったよ~マヤちゃん直ぐにどっか行くからさぁ」

「ほんと-?ごめんね?夏海ちゃん…とかみんなに心配かけてるよね…」


 がしっ

「な~にいってんの!いいんだよ心配どんどんかけなよ!?


親友じゃん!


し・ん・ゆ・う」



夏海はあたしの肩を掴んで抱き締めて、男子トイレしかない廊下から離れて行った。

あたしを押しながら、何もなかったように夏海は接してくれた。

嬉しかった。