「許さないんだから」
「え?」
「ううんなんでもないのただのひとりごとだから」
「そうなんだ?」
「ええ」

「ねえ?携帯持ってる?」

愛理沙は友達から携帯電話を借りると何処かへと。

電話をかけた。

電話の相手が出ないことに顔を歪め、しかし留守電にメッセ-ジを残した。



《写真ばらまくから》


「えっないない!あれ?ちゃんと入れた筈なんだけどな?」

「マヤちゃん?」

「あっ一哉!」


 ドキッ


(えっ?呼び捨て?マジで??)


マヤの席に廊下から急いで近付くと一哉は、顔を逸らした。



「あのね?」

「なっなに?」



マヤの唇がそっと開いて、オレの緊張感は高ぶった。

もしかしたら告白かもしれないと。



だって教室にはオレとマヤちゃんしかいないのだから。



これは神様が!!


と思ったの束の間。マヤはやっぱりいいと呟いて、鞄を持って教室を抜けて行った。



「‥はっ…」



そんなのアリか~!!


オレが叫んでると由華ちゃんと舞彩ちゃんが入って来た。
しかもなにか笑ってるし。

オレのことか!?



自己嫌悪にオレは席でだらっと倒れた。