「オレはあの犯人は愛理沙か宏太しかいないとおもってる」

 ぺしっ

「そんなことわかってるつ-の!」

「なにも叩くことないだろ夏海ちゃんのハゲ」

「なにぃ!?」


「あのさ…?」


「なに?」「なんだ?」




「ふたりとも仲良くなってない?」




声が被さるように夏海にも一哉にも否定されてしまった。

でも絶対なにかあった筈。

(付き合ってるのかな?)

キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン

「あっ次さ体育じゃんプ-ルだよ!」

「えっプ-ル!?」

 がたっ



「マヤちゃん?」



あたしは後ろに椅子を引いて引きつった。

多分みんなは心配してるんだろうけど次の言葉が出ないほど引きつらせている。


あたしはメル友とHしちゃったから。
彼とは出来なかったけれど。

 ピタッ

「ひゃ!!?」



「ご・ごめん…」


「うっ!」



『“う”?』

「マヤちゃんなにかあった?」

「マヤってば水着忘れちゃったとか?」

「うんそ…」

「──でも水着あるしね~?んん?マヤ?」


あたしは渇いた笑い方しかできなかった。