「もうびっくりしたよマヤちゃん!」

「いたいっ痛いって」

「でも…ほっっっっんと、よかった~」



安堵する様子の夏海と一哉に由香も。



「心配してたけどっ信じてました」

「んもう可愛いっ食べちゃいたい」

「食べ…」

「なに一哉が赤くなってんのやらしい」

「うっうるせ-!」



笑いあって、いつものように放課後帰った後。遊んで。

あたしは前の生活に戻り始めていた。

でも。
あたしの友達と呼べる人じゃないクラスの皆の様子が変だった。

あたしは彼のことがばれたのかと内心冷や冷やしたけれど、それより別の困った噂が広まり始めていた。