たった一日。

あたしが家を出てそれしか時間は過ぎていなかった。



だけど、それだけでも全然違うんだ。



「パパ」

「ん?どうした?」


「ありがとう…」



パパはドライヤ-を下げて固まった。



そんな気配を感じながらあたしは。



「ママっ…あたしふたりの娘でよかったよ?だから…くっ…だから、あのね?!……



歪んでゆく視界をあたしは閉じて、言い切った。




もうあたしはちゃんと生きていけるよッ!」



と、伝え。

あたしからパパとママにハグをして部屋に籠った。