浮き輪を外された。


それに気がついたら直ぐにあたしは沈み出して、慌てて近くに居る先生に捕まった。


もう掴まるだけじゃ足りないほど捕まった。


「もっやっううもう!」

 パシャッ

先生がわざと顔に水を掛けて笑った。






「河辺が抵抗するからだよ」




そんな!



と思った所で先生を呼ぶ声が聞こえたんだ。



その声はやけに響いてた。




その声が彼だった。