出会った日と同じ。

彼は笑ってあたしは黙ってて。

なにも言わない。

なにも言えない。

重いような張り詰めたような空気が流れてる。

あたしは彼の黒い瞳をみつめ、どきどきと心臓の自分の鼓動しか聞こえなくなってる。



恥とかなかった筈なのに。



もう全然平気で。だいじょうぶな筈なのに…



彼に引き寄せられただけで緊張する。




 ぎゅっ

「…っ」

「…着替えるだけだから」

ぎゅっと、より強く彼に抱き締められあたしは呟いた。



「なにもしないの…?」

………と。