あたしはそんな彼にどきどきして。
でも目が離せなかった。

男性の裸は見慣れているのに。

彼の身体だけはあたしには別次元のように思えた。



「なんだよ」



「………」




返事ができずにあたしは彼の背中に指先を当て、伸ばした手は彼が握り、あたしは彼に笑われた。