また彼の家の近くへ車は着き、降りたあたしと彼は手を繋がれてぐいぐいと足を進める彼に足の歩幅を合わせた。

すると準備する間もないまま彼の家に入ってしまう。
彼の顔をみればいつの間にか外したサングラスをあたしの頭に乗せて、軽く押すと同時にしかめたあたしにクチヅケ。

「もう!さっきから…」

「なに?」

 きゅっ

「…おっ御邪魔します!!」

「誰もいないから」

「なっ…」

あたしは真っ赤にそれこそ鏡があれば真っ赤になりすぎるほど赤い顔で、きっと彼にまんまと乗せられてるんだ。

だって既に。

 カチャカチャ

彼がベルトを外して上半身裸になったんだから。