でもあたしは首を振った。

「ほらっ行くぞ」

「うん…」



また車に乗り込んで、今度は行き先を聞いて寝た振りをしたまま車に揺られた。

外を眺めるあたしの顔はいままでにないほどの真っ赤な顔をして映っていた。



「照れてるのか」



「………名前さっさと教えなさいよ~!」




あたしは真っ赤な顔を隠す為、フ-ドを被り窓の外をみつめた。