車が着いて、降りると強風が吹いた。

(さっ寒い!!)



「…じゃ行くか?」

「う、うわ!ちょっちょっちょォ---たんま!」


「なんで?」


え-…あのですね。

あ-あたし。

(どうしよう緊張してきた)



 ぽかっ



「痛い!や痛くない??」
「ば-か」

えっなんで急に。
もうそれより!

「顔が近いんですけどッあのっ…ッ!」

彼の手が伸びて、あたしの頭に当たった。

また避けきれなかった。

いや、だって外に出たら熱が引いちゃったからその。



「照れるのは勝手だが」


 どきっ


「よくみてみろ」

「え?あっあはっあはは、マジで!?」






「マジで」



あたしは彼を叩たこうと繋いでた手を下げたり上げたが、彼は握ったまま離さない。

(あたし最低!!!!)

ぶんぶんと揺れる手を彼は止めて、囁く。








「なんなら学校でヤるか」