「君は俺の名前も知らずに付き合うのか?」


 ヴォォン



「……っ!」

「…指輪ありがとう


取り返してくれて


………」



目が離せなかった。



彼の言葉を飲み込む前に唇が塞がれて。




真っ赤に染まるあたしはどきどきと震えた。
熱い鼓動で体がみんな心臓にでもなったように、あたしは。




普通のことにもきづけず進んでしまったことに顔を赤らめた。