──あれから1ヶ月。

海斗は毎日俺を口説きにやってくる。

それを俺は徹底無視した。

それでも相変わらずのあのバカ。めげることなく声を掛けてきた。





俺の部屋の片隅に黒いボディのエレキギター。

もう3ヶ月、手を触れてない。

ぼんやりとそれを見つめながらいつも思う。

弾きたい……。

でも、弾けない。