たっぷり30秒は固まったあと、ようやく口を開いた紅志から紡ぎだされた言葉は。



「もう……いっていい?」

「……うん」


そして音速の速さで部屋を飛び出した紅志。

お気の毒さまー。






その数十秒後。

紅志のいなくなったアパートからは。



「うっきゃあああああっっっ!!!!」



歌夜の雄叫びが響き渡ったのは、当然といえば当然で。

近所迷惑もはなはだしいおバカップルなのでありました……。








《終わり》

こんなオチでごめんちゃい。