──い、いやいやいや!これ以上近付けないんですけど!!?

そりゃそうでしょうとも。そんなことしたら紅志さん、大変なことに。

しかし、チチが丸見えなことに気付きもしない歌夜は、満面の笑みで紅志を呼び寄せる。

「な、なに?」

──くっ、首から下を見るな俺!歌夜の顔だけ見てればいつもとかわんねぇ!!

ゆっくりとベッドに近付いた彼の腕を、歌夜はグッと引っ張ります。
そして……。



ちゅっ!!



「ーーーっ!!?」

「えへへー、いってらっしゃいのキスー!!」





悶絶。