…ユキさんが、そういうことをしてる人だって、最初から知っていたはずなのに。 いざ見ると、現実をつきつけられると、自分との違いにショックを受けるなんて。 …あんなに返り血を浴びてるくらいだ、ユキさんはきっと誰かをこの世から消してきたんだろう。 その人には悪いけれど、私はユキさんの血じゃなくてよかったと思ってしまった。 ユキさんが傷付いていないことに、いくらかほっとした。