「…なんて、アヤに何話してるんだろうな」 ふ、とユキさんは笑うと、持っていた写真立てを机の上に再び伏せて置き、私から離れてプリントを整理するのを再開した。 そんなユキさんの背中を見つめたまま、私はぼんやりとした思考の中で何かを言わなければ、と思って口を開いた。 「…それでも、私はユキさんが好きです」