リビングから戻ってきたユキさんが、コーヒー片手に昴くん達の前に立ちはだかった。




「…いえ、お邪魔しました。俺達そろそろ帰ります」

「……ふぅん、そう。」


昴くんはユキさんをしっかりと見てそう告げると、ユキさんは妖しげな笑みを浮かべて道をあけた。

それを見た昴くんはぺこりとユキさんに向かって頭を下げ、廊下へと進んでいった。

それにつられるように巧くんもぺこっとユキさんに頭を下げ、足早に昴くんを追いかけていった。