「…あー、どこ置いてもらうかな…」

「…すごい書類の山ですね」

「んー…、ちょっと調べ物とかあってね。」


ユキさんはそう言いながらガサガサと書類を机の端によせ、コーヒーを置くスペースを作っていた。

私もおぼんを片手に散らばった書類を片付けるのを手伝った。




「…これ、作ったの?」


作ったスペースにコーヒーとプリンを置くと、ユキさんが驚いたように目を丸くしてプリンを指差した。




「あ、はい。ユキさん甘いもの好きでしたよね…?」

「あぁ、好き。ありがとな」