「ユキさん、コーヒー持ってきました」 「入っていーよ」 コーヒーとプリンをおぼんにのせて持っていき、書斎のドアをノックをした。 ユキさんの言葉を聞いてドアを開けると、大量の書類…と思われる紙の山がいくつかあり、ユキさんの座っているイスの前にある書斎の机の上は、物の置き場もない。 ユキさんも、手に何枚かの書類を持って目を通していた。 とりあえずユキさんに近付いていくと、ユキさんは私を見、そして自分の周りを見た。