「え、あれ…言ってなかった系? 俺、桑田昴って言うんだよ。桑田組組長の、次男。で、俺の兄貴が桑田要。」

「そ、そうだったんだ…」

「じゃあ俺と昴の関係とかも言ってなかったっけ?」


昴くんが、桑田組の組長の息子…。

しかも、なんとなく雰囲気が似てるなとは思っていたけれど、要さんの弟だったんだ。なるほど。


呆然とする私に、私がお茶と一緒に出した手作りプリンを嬉しそうに食べていた巧くんが顔を上げて尋ねてきた。